こちらの男の育休を悪用するという記事に大きな反響を頂いた。
育休を活用して自分の人生を良い報告に向けていきたい男たちの思いを受け取った。
ここで使った悪用という言葉は誤解を受けやすいし、本当に悪く使う人が出始めたら、その人にも不利益があるし、育休を認めてくれる社会にも申し訳ない。
ここではの悪用する上での心構えを書いておく。
- ブラック(これをやるとアウト) 法律などに反すること
- グレー(違法か合法か判断が分かれる) 会社独自の育休に関する従業員規定
- ホワイト(攻める部分) 合法な制度活用
代表的な悪用はわざと保育園に落ちること
先に代表的な例をあげておく。
それはわざと保育園を落ちることだ。
保育園を落ちると、育休と給付金を延長できる制度がある。
保育園に入れなかったらその間も面倒を見なくてはいけず、仕事ができないのは理解されるだろう。
この制度を活用し、育休と給付金を延長するためにわざと保育園に落ちる人がいる。
希望する保育園を人気が高いものを1つしか書かなかったり、保育園に入るには家庭の事情などを点数化し高い人から優先されるのだが、それをあえて低くする。
さらに自治体によっては保育園に落としてほしい希望を申込用紙に記載することができるようだ。
これは制度としては問題なく罰を受けたり文句を言われる筋合いはない。
しかし、倫理的、道義的には不満を持たれるのは理解できる。
このようなものを悪用としている。
ブラック(これをやるとアウト)|法律に反すること
まずはやってはいけない悪用方法だ。
それは法律に違反することだ。
これをやると育休取消、給付金の返却、懲戒免職、訴訟、損害賠償、懲役刑などが起こりうる。
例としてこのようなニュースがある。
育児休業不正に取得 川崎市職員を懲戒免職
内縁の妻とできた子供と同居もせず育児もしていないのに、子供の住民票を自分の家に移し父子家庭を装い育児休暇と給付金を受け取っていたという内容だ。
これは詐欺罪に当たるとして懲戒免職になり、警察に捜査された。
※ちなみに、結婚していない子供のために育休を取り給付金を受け取るのはOK
例えばだが、このようなものは違反になるだろう。
- 子供がいないのにいることにする
- 子供を育てていないのに育てたことにする
- 子供の誕生日や年齢をごまかす
その他にも法律違反になる恐れがあることはやらないことがいい。
そのためには制度の理解が必須なのでよく勉強をしてほしい。
グレー(違法か合法か判断が分かれる)|従業員規定
これは会社の独自ルールで決められているが、そのルール自体が法律に則っていないので従わなくても大丈夫なものだ。
例えば、育休を申請したら「就業規則に育休が書いていないから、この会社は育休がないので育取れない」と言われた場合これには従わずに、育休は取得できる。
育休は法律で決められているので就業規則で取らせないことはできる。
他にも、「就業規則に育休を取得した者は今後の昇給が制限される」などが書いてある場合も従わなくていい。
育休取得者への不利益やハラスメントは禁止されそれに抵触しているからだ。
判断が難しい例として、「育休に入る時は復帰承諾書にサインし、復帰することとその日時を約束させる」がある。
これがどのような書類なのか、約束が有効なのかは判断できない。
このようにグレーかどうかを判断するのは法律の専門的な知識が必要なので非常に難しいし、専門家内でも意見が分かれることもある。
まずできることとして従業員規則を確認し、怪しいものがないか調べよう。
もし実際に不利益が起こりそうならば担当の労働局や弁護士に相談しよう。
ちなみに、ややルールに逸脱していても、社内に調査能力がなかったりこちらを従わせる力がないことを見越してあえて行動することもできる。
その場合は自己責任で。
ホワイト(攻める部分)|合法な制度活用
制度に何も違反していないので攻めれるものだ。
一番最初に上げた保育園にわざと落ちて育休を延長する、があげられる。
他にも、育休中の遊び、転職、副業、学習などがある。
これをするためにはまず育休を安全に取得をすること。
取得から復帰した後まで、上司のあきらかなハラスメント、法律違反でしてくる嫌がらせや脅し、理不尽な会社や部署だけのルール、同僚のからのやっかみなどをうまく交わしていく必要がある。
また大事なのは家族への対応だ。
妻から不当な量の家事を押し付けられることを避けなくてはいけないし、遊んだり副業に夢中になっていると機嫌を損ねることはあり得る。
本来受けられるはずだった両親のサポートが育休をとっていることで必要ないとされることも考えられるだろう。
これらをないがしろにしては、有意義な育休を送ることはできない。
まとめ|悪用できる部分を理解しリスクヘッジする
悪用するポイントをまとめた。
育休中だからといって何でもできる訳ではない。
育休を活用できる部分を理解し、そこを攻めることが大事だ。
引き続き情報発信していくのでぜひ参考にしてほしい。
さらに、最悪のこと考えてリスクヘッジをしておくことも大事になる。
これも記事にしていくので期待していてほしい。