育休を活用する方法

転職活動をする前提で男が育休を取る場合の準備

転職活動をする前提で男が育休を取る場合の準備

育休中に転職活動をしようとする場合、勝負は育休取得の時から始まっている。
この準備を怠ると、転職活動がうまくいかなかったり、嫌な苦労をすることがある。
やることは計画、印象操作、引き継ぎだ。
これらをうまくやる方法を紹介する。

そもそも転職中に育休ができるかどうかはこちらを参照してくれ。

育休中の転職の注意点はこちらだ。

一般的な転職活動の期間は3ヶ月〜6ヶ月

まず知っておいてほしいのは転職に関わる期間だ。
転職活動を初めてから次の会社で働き始めるまでの期間は大体3〜6ヶ月だ。
もちろん、エージェントの相談を繰り返すようなダラダラした転職は除く。

育休中の転職は、時間を自由に取れて面接の日程調整がしやすかったり、休み期間をフルに使って良い求人が出てくるのを待つこともできるが目安としては、通常と同じくらいの時間がかかると考えておくのが妥当だ。

転職活動期間を見越して育休を取得する

その転職期間を見越して育休取ろう。
2ヶ月だけ取るならば、3ヶ月取る方が良い。4ヶ月ならば、6ヶ月とってしまおう。
もちろん一番のおすすめは最大である1年間を取ることだ。

育休の期間を長くすることで、会社や上司からうだうだ言われるかもしれない。
しかし、どうせ辞めると決めている会社だ。なにを気にすることがあるのだろうか。構わず休みをとってしまえ。
逆にいうと、会社の意に反して育休を取ることはあなたの背中の後押しになる。取得するときに言われたくだらない小言を思い出せば転職活動にも一層の熱が入る。そんな職場に戻ることを考えると出てくる心臓の軋みが決意を強くする。

転職を考えていることは前から口にしない

育休中に転職を考えていることは決して口にしてはならない。それを悟られてもいけない。

飲み会で酒を飲んだ時、上司の愚痴とともに「こんな会社やめてやる」だとか「〇〇社の求人ページ見ちゃったんだよね」だとか「試しに転職会社に登録して今度エージェントと会うんだ」などと言ってはいないだろか。
そんなことを言っている人は直ちにやめるべきである。さらに、今まで言ったことを上書きしなくてはならない。

最低でも妻の妊娠がわかってからはゆめゆめ口にしてはならない。いらぬ邪推を生む。妻の妊娠がわかってからはいうことはただ一つ。「俺も子供できたから一層頑張らなきゃ」だ。心の中では転職してやろうと思っても、口から出すのは「今まで転職するとか調子乗ってごめんなさい、家族のためにこの会社で頑張らせて頂きます」にしよう。

悲しいかな、会社にとって育休は裏切りであり、転職も裏切りだ。表に出さなくてもそう思っている。
あなたはこの2つの裏切りをこれからするのだから、これ以上心象を悪くすることはやめよう。

育休前の引き継ぎは「表は戻る」「裏では戻らない」

いざ育休を取る日程が決まってきたら業務の引き継ぎをする。
会社は戻ってくる前提で引き継ぎをし、あなたは戻らないことを前提に引き継ぎをする。
前提と思惑が渦巻くなかこの難しいミッションを行わなくてはいけない。
特に育休期間が3ヶ月以下の場合は、会社は今あなたが持っている業務を完全に引きつかずに育休に入れ、復帰後に継続をすることを考えるだろう。

このときにはなるべく業務を手放そう。
業務が離れていないと、退職を引き止められたり、退職までの期間を引き伸ばされたりする。そうなってしまっては次の会社にも迷惑をかけることになる。

表向きには育休が終わったら戻るといった顔をしながら、その裏では俺は絶対に戻らないと決めて業務を引き継ごう。
上司が「これは引き継がなくていいか」と言った業務も、念のためだとか何かと理由をつけて他の人に引き継いでおこう。

まあ、「もう辞める会社のことなんで知らん」と腹をくくれるならそれでもいい。その場合は引継ぎなどなくぶった切ってしまえばいいさ。

転職エージェントの目星をつける

今では転職にはエージェントを使うのが一般的だ。
会社の紹介から、自己分析の手伝い、マーケットから見たあなたの価値のフィードバック、面接の通過や内定後の年収交渉などをやってくれる頼もしい相手だ。

しかし、エージェントもピンキリがいる。
ここを見極めないと、転職活動もうまくいかない。
特に転職が初めての人は自分に合うエージェントに迷ってしまう。

さらに育休中の転職となると、マイナスに思うエージェントも一定数いるので自分の転職に会うエージェントを探しておく必要がある。

長めの育休を取れる人ならば育休に入ってから探せばいいが、短いとエージェントを探しで育休の大半を使ってしまうことにもなりかねない。

エージェントへの登録や面談は早めに行って自分にあった相手を探そう。