この記事では「育休のもらい逃げ」を解説しています。
育休制度を利用し職場に復帰しないこと全般を指す言葉です。
これがどのような印象を持たれているかと、いらぬトラブルを避ける方法を紹介します。
育休のもらい逃げとはどんな行為?
育休のもらい逃げとは、育児休業制度を利用して、休暇と育児休業給付金をもらったにも関わらず、復職せずに退職することを指します。
育休や給付金は仕事に復帰することを前提とした制度です。
しかし、職場復帰をせずに退職することで、育休を「もらい逃げ」と言われることになります。
なお、連続して育休を取り続けることで仕事から逃げていることも「もらい逃げ」に含んでいるようです。
育休のもらい逃げはずるくて悪い? 非難する側の意見
育休のもらい逃げにネットの意見はかなり厳しいと言えます。

私の周りの育休中の教師のママはみんなあの手この手で育休を延ばし、切れそうな頃を狙って次の子を妊娠。または手当?の為に2~3ヶ月だけ復職してまた産休に入ったりしています。10年近く休んでる人もいて、その間も収入はあるし、みんな仕事は嫌って言ってます。なので復帰してもお金だけもらってすぐ辞めてて。それも税金だと思うと納得いきません。復帰する気もないのにこんなに育休取れるのおかしくないですか?
ピジョン育児ママアンケートより
上記のアンケートは育休を取り続けていることに、88%の人がおかしいと感じ、規制を強くスべきと言われています。
育休もらい逃げを非難する人の意見の殆どは「自分や他の人が仕事をしているのに、子育てで休んで更にお金ももらえるのがずるい」といった意見です。
育休のもらい逃げは法律、ルールで問題ない
育休のもらい逃げは、法律上問題ありません。
育休を取得した後、職場復帰をせずに退職することは、法律に違反することではありません。
一点注意したいのは給付金の方です。
育児休業給付金は職場に復帰する意志があることが、給付の要件に含まれています。
しかし、最初は職場に復帰するつもりだが考えが変わった、ということは往々にしてありえます。
その場合も要件は満たしていることになります。
そのような場合に「お前は最初から復帰するつもりがなかった」と証明されることはほぼ確実にありません。(「育休中に転職活動する」などと同僚に吹聴しない限り)
このような点からも、育休を取得することや給付金を得ることは、労働者の権利であり、法律に基づき、職場復帰をせずに退職することは、法律上問題ありません。
そういう意味で「もらい逃げ」とネガティブな表現をされるの悲しいことです。
育休もらい逃げをトラブル避けて実行するには
育休もらい逃げをずるいなどと思われずにするには以下の点に注意することが大切です。
育休取得前に、会社を辞めるかもなどは絶対に口にしない
育休後に復帰しないということ決して口外するべきではありません。
もしかしたら復帰しないかも、というような可能性も言うべきではありません。
一度口にすると噂としてすぐに広がります。
上司、同僚には簡潔に「復帰します」とだけ伝えましょう。
育休中の退職検討、転職活動、副業をしていることは言わない
育休中に自分のキャリアを考えることは良いことです。
しかし、大きくキャリアチェンジをする可能性がある場合はそのことも隠して置くのが賢いでしょう。
これは副業などを始める場合も同じです。
退職する場合も余計なことは言わない
復帰の時期が近づいたり、復帰後すぐ辞める場合もそのことは然るべき相手に簡潔に伝えましょう。
育休中から考えていたなどは伝えるべきではありません。
以上の点に注意することで、育休もらい逃げのトラブルを避けることができます。
転職をして育休もらい逃げをするなら大手転職エージェント
育休中の転職活動は、「もらい逃げ」と誤解されるリスクがあります。トラブルを避けながら転職を成功させるためには、以下のポイントが重要です。
1. 転職活動は慎重に進める
育休中の転職活動は、現職場には基本的に伝えずに進めるのが賢明です。
SNSでの発信や知人への相談にも注意が必要です。情報漏洩によるトラブルを避けるため、守秘義務のある専門家に相談しましょう。
2. コンプライアンス重視の大手転職エージェントを活用する
育休中の転職は法的にデリケートな側面もあるため、コンプライアンス体制がしっかりした大手転職エージェントの利用がおすすめです。
大手転職エージェントを利用するメリット:
- 法律・制度に精通したアドバイザーがサポート
- 育休や産休に関する法的トラブルの回避に詳しい
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育休中の複雑な状況に対応できる経験と実績がある大手エージェントなら、トラブルなく転職活動を進められます。
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もらい逃げと言われるのが辛い…そんな時は退職代行も選択肢に
育休後の復帰を迷っている方の中には、「もらい逃げと思われるのが辛い」「直接会社に退職を伝えるのが気まずい」という心理的ハードルを抱える方も少なくありません。
そんな方々の選択肢として、近年注目を集めているのが「退職代行サービス」です。
育休中の退職に退職代行を利用するメリット
退職代行サービスとは、あなたに代わって会社に退職の意思を伝え、必要な手続きをサポートするサービスです。育休中の方が利用するメリットとして以下の点が挙げられます:
- 直接の対面がない: 「もらい逃げ」という罪悪感や周囲の目を気にして躊躇する場合でも、直接顔を合わせる必要がない
- 交渉のストレスがない: 引き止めや説得などの精神的負担から解放される
- 手続きの代行: 必要書類の受け渡しなども代行してもらえる場合が多い
- 法的サポート: 弁護士監修のサービスなら、育休中の退職に関する法的アドバイスも受けられる
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育休中という繊細な状況だからこそ、経験豊富なプロに任せて、心理的負担なく新しい一歩を踏み出しましょう。
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まとめ
今回は「育休のもらい逃げ」についての記事です。
育休のもらい逃げとは、休暇と育児休業給付金をもらったにも関わらず、復職せずに退職することを指します。
また、連続して育休を取り続けることで仕事から逃げていることも含んでいます。
これは法律やルールからすると問題ないものの、職場では不公平感をあおり、ずるいなどと要らぬやっかみを生む必要があります。
育休後の退職を考えている人は、その考えをむやみに口にださいようにしてください。